まちコア
用語集

内水氾濫

下水道や水路が雨を排水しきれずに起きる浸水。河川の氾濫(外水)とは区別され、ハザードマップが未公表の自治体も多い。

「川からは離れているのに浸水した」という被害の多くは、内水氾濫によるものです。内水氾濫とは、降った雨を下水道や水路が排水しきれず、地表にあふれて浸水する現象を指します。河川そのものがあふれる「外水氾濫」とは区別されます。

令和8年8月の千葉豪雨では、住家被害2,090棟のうち床上浸水1,001棟・床下浸水1,032棟と、被害の約97%が浸水でした(内閣府 被害報 8月18日10時時点)。千葉市では1時間に115mm、24時間で367mmを観測し、いずれも観測史上1位を更新しています。

内水氾濫が起きるかどうかは、雨の強さだけでなく「その街の下水道が何ミリの雨を想定して造られているか」に左右されます。下水道の雨水排除計画で採用する確率年は5〜10年を標準とすると定められており(国土交通省 下水道施設計画・設計指針)、想定を超える雨は設計上そもそも流しきれません。

この想定値は自治体ごとに異なります。しかし自治体を横断して比較できる一覧は、公的にも民間にもほとんど存在しません。まちコアは、この「街ごとの排水設計の差」を可視化することを、防災カテゴリの再構成における中心課題として位置づけています。

なお、洪水ハザードマップ(河川の氾濫を想定)は水防法により作成・公表が義務づけられていますが、内水ハザードマップの公表状況は自治体によってばらつきがあります。お住まいの地域の内水浸水想定が公表されているかどうかは、自治体の防災担当窓口で確認できます。

まちコアのデータとの関係

まちコアでは、内水氾濫に関わる情報を次のように扱っています。

  • 防災カテゴリのスコアは、公表されているハザード情報への該当度合いを示すものです。内水氾濫は想定区域の外でも発生しうるため、スコアが高いことは浸水しないことを意味しません。
  • 自治体ごとの「内水ハザードマップの公表有無」を、行政の備えを測る指標として整備を進めています。
  • 下水道の計画降雨(何ミリの雨を想定した設計か)を自治体横断で収集し、実際に降った雨量との差を示すことを計画しています。

お住まいの自治体のデータを見る

出典

このページの定義と数値は、次の公的資料に基づいています。 最新の情報は各機関のサイトでご確認ください。

関連する用語

関連する指標

  • 浸水想定区域
  • ハザード該当率

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